職場のニオイ(スメハラ) 体臭について詳しく解説

スメハラと聞いて一番先に思いつくのが体臭ではないでしょうか。

男性特有のミドル脂臭や加齢臭、わきが、水虫、など、体から臭いの出る部分はいくつもあります。

体臭は自分ではなかなかわからないのが厄介です。

人に気づかれる前に自分の体臭は大丈夫なのか?すぐにわかるものがあります。

体臭チェッカーで検索すると、何種類もの商品が出てくるのをご存じですか?臭いを気にする人が多いということですね。

その中でも、コニカミノルタが開発したKunKunBodyという商品は、世界初臭いを数値化できる商品だそうです。気になる方はチェックしてみてください。

 

企業内のスメルハラスメントにおいて、自分の体臭に気づくことはハラスメント対策の第一歩になります。人によっては臭いを気にしない、そんなにくさいわけがない、と否定する人もいますので、まずは本人に自覚してもらうのも大事なポイントになります。

 

体臭いよって、対応も違ってきますのでそれぞれ対応方法をご紹介します。

わきがや水虫など、病気の場合

 

この場合、本人が自覚していることがほとんどです。しかるべき病院に行き、受診してもらうことが先決になります。皮膚科や美容外科、形成外科に行くと診てもらえます。

もうすでに治療中である場合、市販のデオドラント製品を使うことで効果を得られる場合もあります。かなりデリケートな話題になるので、とにかく本人のために改善方法を親身になって考えること。信頼を得たうえで一緒に対策を考えるなど誠実な対応が必要です。

 

ミドル脂臭や加齢臭の場合

 

この臭いの特徴は男性だけに見られる臭いだということです。本人の自覚はほとんどないでしょう。この臭いは清潔にすることで防ぐことができます。毎日シャワーで耳の後ろまで念入りに洗うこと、シャンプーやボディシャンプーをで踊らんど効果のあるものに変えること、洋服もこまめに選択することで改善できます。できれば女性社員に協力してもらい、適宜臭いチェックをしてもらうなどして無臭の状態をキープできるようにしましょう。

 

汗臭の場合

女性にも男性にも当てはまります。通常の汗の量ならそれほど気にならないかと思いますが、そんなに暑いわけでもないのに手のひらや脇の下から汗が大量に出てしまう人がいます。その場合、もしかしたら多汗症である可能性があります。そのまま放置しているとだんだん臭ってきますので、この場合は皮膚科か、多汗症専門の外来に行って治療してもらいましょう。暑さよりストレスや緊張で汗が出てくると、運動で出た汗とは違い臭いが強烈になると言われています。人事部としては、その人がリラックスして仕事ができる環境を作ることも大切です。あまりに臭いがきつくなる場合はきちんと面談をして本人の不安や問題点を聞いてあげましょう。根本的な解決が難しい場合もありますが(人事異動や設備など)本人の話を聞いてあげるだけでもリラックス効果は得られます。

 

不潔臭の場合

 

この場合も本人が気づいていないケースが多いです。不潔にしている人はそれが普通のなので自分の臭いに慣れてしまっています。そんな人に清潔になってもらうのは至難の業です。まず、臭いのことを自覚してもらう。次に、生活習慣を改めてもらうための指導をする。それでも習慣というのはなかなか変えられないものなので、服務規程として社内ルールを徹底するという形で、時に厳しく、時に愛を持って、根気よく指導してください。

 

まとめ

 

不快な臭いが体臭の場合、本人への伝え方はとても重要です。逆にパワーハラスメントにならないよう誠実な対応を心がけてください。どんな臭いも継続的に治していかなければ意味がありませんので、一度だけではなく、何か月も定期的にフォローし続けることが本人にとっても会社にとっても最善の道だと心得てください。自分の作業をしながらそこまでフォローできない、という場合は専門の外部EAPなどに頼むのもひとつの手になります。

 

スメハラ協会

藤井奈美