職場でのスメルマネジメントとは

スメルマネジメントとは、自分から出るニオイをコントロールすることです。

職場でスメルハラスメントの問題が発生した場合、問題になるのはどうやってニオイをコントロールするかです。
臭い人がいて本人に気付いてもらえても、ニオイを抑える具体的な方法を提案し受け入れてもらわなければ意味がありません。
職場では、その提案を本人に実行してもらう事がスメルマネジメントと言えます。

ニオイはある程度、自分で気をつけることでコントロールできます。
本人に臭いニオイの問題があることを気付いてもらう方法は別途ご説明するとして、今回はどうやってスメルマネジメントをするかについて考えてみたいと思います。

1 体臭の場合

体臭の場合は、わきが、水虫、魚臭症候群などがあります。

基本的には専門医への受診を促し、病気を治してもらうのが先決です。

本人が日常的にできることは、わきがなら制汗剤の使用、水虫なら靴下を消臭靴下にしてもらうなどで気を付けていれば、ある程度防ぐことができるでしょう。
体調が悪くなったりストレスがたまると体臭が強くなることがあるので、できるだけ健康的な生活を心掛けストレスをためない生活をすることも重要になってきます。

2 口臭の場合

口臭の場合も、まずは歯科医師に診てもらい虫歯や歯周病のケアをすること。
それ以外の口臭は胃の病気なども考えられるので、内科などで受診するのが望ましいでしょう。

本人ができることは、口臭が強くなるようなものを食べないようにする、食べた後は歯磨きをするなど、当たり前のマナーに気を付けること。
あまり知られていませんが、腸内環境が悪いと口臭にまで影響することがありますので、便秘や下痢の場合は食生活を見直した方がいいかもしれません。
喫煙者は口臭がきつくなりやすいので、口臭止めのミントやガムなどを使うなどのマナーも大事になります。

3 洋服が匂う場合

洋服が匂う場合のほとんどは、服に染み付いた皮脂や雑菌が汗などに反応して臭っているケースです。
部屋干し用洗剤で洗う、酵素系漂白剤も入れる、消臭するタイプの柔軟剤を使うなどでかなり改善されます。
できれば粉末の酸素系漂白剤に月に一度くらいは漬け込んで洗うと、服自体は無臭になるはずです。
それが無理でも、洋服はこまめに洗うことが重要です。

いかがでしたか?

自分のニオイに気付いていない人は、当たり前のことができていないケースも多々あります。
このようなやり方をきちんと教えてあげることで自分でもコントロールできるものなんだということがわかります。
ニオイをあきらめず、スメルマネジメントを実行してもらうことで、ハラスメントの解決につながる効果があります。

ただし伝え方には十分な注意が必要です。
責めるような感情的な言い方ではなく、淡々と伝えること。
そして親身になってサポートするつもりで接すれば、本人もアドバイスを受け入れやすくなります。