スメハラ問題を相談されたら、まずこの5つのポイントをおさえよう

臭いの問題を人事部に相談に来るときはかなり現場が我慢してきたあとになります。

我慢するしかないと思って他人には言わない人がほとんどだからです。

ですが、匂いというのは周囲にまき散らすものですのでその部門では共通の問題意識になっている可能性もあります。

誰かがクサいという話題は、その人がいないところで共有しやすく、いつも話題にしていたりしますが、それを本人や会社側の人間(人事部)に言うのは相当ハードルが上がります。

従って、それでも言ってくる場合はその問題に相当な被害を被っている場合が多いので、会社側としては早急に対応する必要があります。

同じ部署で働いている人にクサいとは言いづらいし、それが上司だったり異性だったりすれば尚更です。同僚や同じ部署内の人が言いづらいことを会社側だからこそ業務として伝えやすくなります。

ではどのように伝えればいいのでしょうか。

同性から伝える

男性の場合は男性から、女性なら女性から伝えるのがベストです。特に女性の場合、異性から伝えられるととても傷つきます。同じ内容でも同性の方が気持ちをわかってもらえると感じやすくなります。

マンツーマンで伝える

伝える内容がとてもプライベートなことですので、会社側の人間が多いと本人が発言しづらくなりますし責められている気分になってしまいやすいです。ここは一対一で会議室などの空間で話すのがベストです。

会社からの公的な見解として伝える

スメルハラスメントの加害者は自分がクサいとは思っていない場合が多いので、現場からそういう声があると伝えてもそんなことはない、と話を聞いてくれない可能性もあります。なのである程度周囲のスタッフからの意見を吸い上げておくことも必要になるかもしれません。そのことを事実として間接的に伝えることが重要になります。

そして、会社の就業規則に「清潔にすること」「公共の場で迷惑にならないような身支度をすること」などの服務規程を加えておくことで個人の主観で言われているのではないという印象を与えることができます。

誠意のある態度で伝える

だからと言って、機械的に淡々と伝えれば良いというものではありません。きちんと相手の目を見て、ノンバーバルに誠意を伝えながら、親身になって話すことが大事です。

そして一番良くないのは、笑いながら伝えることです。ニオイのことを伝えるのはこちらとしても言いづらく、笑いに持っていきたくなりますが、そこは真面目に伝えたほうが、相手も「なんとかしなければ」という気持ちになってくれます。

相手の信頼を得られるように伝える

まずは、自分がクサいと言われたらどんな気持ちになるか考えてください。その上でその相手を自分の味方だと思ってもらえるような態度を取らなければなりません。

それには、心から相手をサポートするという覚悟が必要です。どんなニオイでも「一緒に解決していきましょう」という態度で、継続的にサポートをすること。そのためのスケジュールを組むことで加害者もやる気になってくれるはずです。

いかがでしたか?

突然「クサい人を何とかしてほしい」と言われてもどうしていいかわからないですが、こうして考えてみると改善できると思いませんか?加害者とはいえ、本人も悩んでいます。まずは、一緒に悩んでみるくらいの気持ちでいいのかもしれません。